世界でいちばん優しい音楽<小沢真理>


最近読んだ小説にこんなのがあった
ー年老いたバンドマンが旅先の安ホテルに泊まってると
壁一枚へだてた隣の部屋から若い恋人同士が愛しあってる声や音が聞えてきて
老バンドマンはまどろみの中でそれを聞きながら
「世界でいちばん優しい音楽だ」って思うの


これは、この物語のイントロです。
優しい気持ちにしてくれる
スウとのんのんのラブラブ母娘と、その周りの優しい人達の物語です。


作者は、20031020の日記に書きましたけれど、
ニコニコ日記」の小沢真理さんです。
弟が送ってくれた漫画と一緒に入っていたので、読んでしまいました。
ニコニコ日記」の原作はテレビドラマよりも
ファンタジー性が強いと思いましたが、
この物語もファンタジーです。
でも、子育てをリアルタイムでやっていた母親が書いただけあって、
娘の6年間の成長記録を読むようなリアル性もあるのです。
といっても、子供を産んだことがない私でも思うのですが、
現実はもっと厳しいでしょう。
けれど、読んでいて、自分が小学生のころ、妹が産まれて、
子育てを傍らで見ていた頃を思い出しました。
のんのんも最後に弟ができ、そこでお話が終わっていますが、
ちょうど私に妹ができたのと似ています。
この後が、のんのんにとっては、大変だっただろうと思いを巡らせました。


それと、1巻の第1話が結末とつながらない!
というのは、大きな特徴でしょう。
私は、初めてここまであからさまに食い違っている物語を読みました。
けれど、この1話がなかったら、
この愛すべき物語は誕生しなかっただろうと思います。
そう、この物語の原点といえるでしょう。
豊上さんとスウの幸せな姿もいいですけれど、
スウとのんのんだけのまま続いて行く第1話も好きです。


講談社文庫1巻(全8巻)はこちらです。↓
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講談社コミックスキス1巻(全12巻)はこちらです。↓
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作者小沢真理さんによるメッセージです。↓
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic/1898/sakuhin/sekaideitibannyasasiionngaku.html
ある一読者によるコメントのようです。↓
http://www.nice-tv.jp/~rinapapa/radydata/nonnon.html