今日のジャーナルセミナー
- The Journal of Experimental Medicine, Vol 198, 1427-1437, 3 November 2003
B cell初期文化に関連する転写因子であるPax5やE2Aを抑制する分化制御因子Id2が
CSR(class switch recombination)に必須である
AID(Activation induced cytidine deaminase)の遺伝子発現を調節している
ことを示したペーパーです。
しかし、E2Aの関与はよく分からず、
AIDプロモーター領域にあるE-boxの関与にも疑問が残りました。
- The Journal of Experimental Medicine, Vol 198, 1609-1619, 17 November 2003
μMTマウスをlprマウスをかけ合わせてFasを欠損させたマウスで
抹消で自己反応製IgGレパートリーが出たことをうけて、
BM(骨髄)でもB cell precursorのイソタイプスイッチが起こっており、
それがFas/FasLによる相互作用によって制御されていることを示したペーパーです。
しかし、Fasとクラススイッチとの関係ははっきりしていません。
また、活性化せずにmemory B cellになっていることの証明など
疑問が残る点が多々ありました。