THE LAST SAMURAI

21日の日記で、英語を勉強するために、とか書きましたが、
見てみたら日本語喋りまくりで
英語教材としては「失敗した」と思いました。
というか、アメリカ人向けに作っているのに、
こんなに日本語しゃべっていて大丈夫だったんでしょうか。
しかも、日本語は日本独自の言語だから、
母国語でない人が話すと、「方言」というレベルではないから、
ものすごく耳に付くんですよね。
英語は、いろんな英語があるから、日本人が話しても、
ある程度許容される部分があるかと思いますが、
ものすごく日本に長く住んでいる人と思われる
朝のテレビのニュースのアナウンサー
(韓国人か中国人っぽい)が話している日本語でさえ、
毎日かなり気になってしょうがないんですけれど。
いかに、トムクルーズと言えど、
日本語を話しているのはかっこいいとは思えません。
そして、購入するとついてくるDVDの2枚組み特典映像で
トムクルーズの(サムライの)衣装が似合っている」と言っているけれども、
いやいや、日本人以外がサムライの衣装を着ても
似合うとは思えないのです。
中国人ならまだしも、金髪で西洋人独特の顔立ちでは、
どうにも感覚が合いません。
史実を照らし合わせているせいか、
中途半端なリアリティーに冷めてしまいました。
サムライたる日本人が、あんな流暢に英語を話せるわけがないし、
まして天皇陛下が英語で話しかけるなんて
とても考えられないことですよね。


明治の東京の街や侍の村などの映像を作ったことは、
価値のあることだとは思いますが、
全体として特に感動することもなく、
ロマンスに感情移入できることもなく、
淡々と進んだ印象でした。
戦いのシーンは、よく映像化し、
(特に、最後の合戦のシーンは、
監督曰く「今までにないものを作ろうと思った」そうで
確かに映画館で見たら見ごたえがあったでしょう。)
トムクルーズ曰く「精神が肉体を動かす」境地に達した
侍の動きはたしかにかっこいいと思いますけれど。


もう一つ価値を見出すなら、
「武士道」の精神を伝えることでしょうか。
つい先日*1日経新聞にも、
今こそ「武士道の精神を思い出せ」というような記事がありました。
確かに、なんだか今の日本社会では、
無くなってしまったけれど、大切なものだと思います。


あと、もう一つだけ加えると、
東洋と西洋の混ざり具合は面白いと思います。
最後の戦いのシーンでは、まさにぶつかり合っていますが、
東京の街並みも映画の始めと終わりで
1年ぐらいしか経っていないのに、
ずいぶん変わるんですよね。


なんだかまとまりがないですが、
一見の価値はある作品ではありますね。

*1:この日記を書いているのは、29日ですので、24日以降のことなのですが