「正確さ」「謙虚さ」


今週も、仕事に対する姿勢で
いろいろ考えさせられることがありました。
仕事をする上で一番重要なことは、「正確さ」です。
言われなくても当たり前のことなのですが、
私はこれまで、早くしようとあせって
ミスすることが多かったように思います。
たくさんの仕事をするよりも、
じっくり落ち着いて一つ一つ確実にこなしていくことが
重要なのです。
そのために集中力が要るわけですが、
職場の先輩方は、疲れていても、落ち込んでいても、
どうしてそんなに集中力があるのか、不思議でした。
でも、それは「来週までに何が何でもデータを出さなければいけない」というような
せっぱ詰まった状況に常に追い込まれているからなのです。
ミスが許されない真剣さが常に伴っているのです。
私もそれを身に付けたいと思います。


それから、仕事を新しく学ぶ時の姿勢で重要なのが、
「謙虚であること」です。
条件が違えば今までの常識(と思っていること)が
全く通用しないこともあるので、
知っている知識やこれまでの経験で考えてはいけないのです。
私はこの職場に来て初めてした実験がたくさんありますが、
謙虚さが欠けていたせいで、失敗したと思われることがあります。
私が、学部4年から大学院の2年までの3年間で学んだことは、
そんなに多くはないのに。
ただ、たとえ10年研究生活をしていても、
謙虚さはずっと大事なことだと思います。
先輩方を見て思うのは、同じ年数研究されている方でも、
人によって態度が全然違います。
自分のやった実験を自信満々に話す人には、
たとえ、少し間違っているかもしれないと感じることがあっても、
それは違うんじゃないかと言い難い感じがします。
もちろん、そういう方も異なる意見を聞いて、
すっと「あ、そういうこともあるか」とすんなり受け入れる方もいます。
今週、私がした実験で、こういうことがありました。
実験をする前は、
「お前(私のこと)の腕が信用されてないから、そういうこと言われるんだ(上司からこうしろという注文を受けたことに対して)」
とめんどくさそうに実験の指示をされたのですが、
やってみたら、そのおかげできちんと判断できる事実があったのです。
上司だけでなく、同僚や後輩でも
意見を言ってもらえる方が、絶対得になると思うのです。
そのためにも、例え自信があるとしても、
少し一歩引いた感じで、実験を行って、
周囲の人が少しでも疑問を感じたら、
意見を言いやすい雰囲気を作ることも重要な気がします。