幸せ

突然ですが、みなさんは、自分の人生のうち、
どのくらいを他人のために使っているでしょうか。


「人は何のために生きるのか」とは、
誰もが持つ問いだと思います。
そして、そこで「幸せになるため」などと、
よく言われます。


では、どんなときに自分が幸せだと感じるか、というと、
実は、自分の欲求を満たしたときではなく、
自分ではない誰かが自分のために何かをしてくれたり、
自分のしたことで、自分では無い誰かが良い方向に変わってくれたり、
したときではないだろうか、と思うのです。


確かに、お金持ちになりたい、とか、
仕事で成功したい、とか、
そういった自分の欲が満たされたときも
幸せを感じるかもしれません。
けれど、それは、自分がこの世界からいなくなったとき、
消えるものです。
ところが、自分では無い誰かに与えた物は、
自分がいなくなっても、その人の中で生きて行くのです。
それは、自分がこの世に生きていた、という、
証拠かも知れません。


よく思い出してみると、
私は今までいろんな人に出会い、
さまざまなものをもらってきました。
それが、現在、どんな状況でもつらくても
前向きに取り組める力になっています。
今度は、私が周りにお返しをしていきたい
と思ったのです。


私ができることは何でしょうか。
一番嬉しいのは、相手が自分に望むことを実行することでしょう。
私は、相手の望むことを察することが、苦手なので苦労していますが、
相手をよく見ていれば解るはずと
今までより相手のことを考える時間を増やしてみました。
すると、私は、今までよりも幸せな一週間を送れました。
こんな簡単な事をどうして今までもっとやってこなかったんだろう、
と思いました。


自分の人生の心配をするのは、基本的に自分であり、
誰も自分の人生の責任を取ってくれません。
だから、どうしても自分のことばかり考えがちなのですが、
他人のことを気にかける時間を増やすことが、
自分の人生を豊かにすることになるのです。


みなさん、今までの自分を振り返って、
自分の事ばかり考えて来たなぁ、と思うなら、
今から他人のために使う時間を少し増やしてみることを
お勧めします。