就職活動掲示板OFF会


私は、就職活動では大変苦労をしました。
大学4年のときに、一度やり、
M1の10月からM2の10月まで続けて、
ようやく今の職場に決まったのです。
だから、私の体験談は参考にはなりませんが、
自分の夢を諦めないでこだわった結果の就職であることに、
満足しています。
そして、就職活動の辛い時期に
応援してくれた掲示板があり、
そこで親身なアドバイスをしてくださった
社会人の先輩には、とても感謝をしているのです。


その掲示板は4年程前に、
管理人本人が就職活動を始めた時に、
辛い時期を一緒に乗り越えようと作った掲示板でした。
社会人になってからも、自分の経験を活かすべく、
管理人として、検索機能の充実を計ったりされながら、
毎年多くの就職活動する学生を助けてこられたわけなのですが、
この3月で運営を休止されることとなりました。
そこで、最初で最後のOFF会を行う事となったのです。


掲示板が繁栄するかどうか、というのは、
そこに定期的に良質な発言を書き込む人がいるかどうか、
というのが大きな要素になります。
その掲示板がこれだけ大きく繁栄した影には、
ある大会社の力ある方の社会人としての
折に触れた的確なアドバイスがありました。
その方に、お会いするのが、
今回のOFF会で本当の私の目的でもありました。
お会いしてみると、やはり、その方は凄まじい人生を歩まれていました。
そして、業界全体が繁栄する事を切実に願われていて、
そのために、「若い人に頑張ってもらうしか無い!」と
その強い思いから書き込まれていたのでした。


この方と直接お話してみて、
改めて自分の将来について見つめ直させられました。
そして、「その方に認められる研究者になる!」という
目標が新たにできました。


その方の口癖(掲示板でよく書き込みがあった)が
「月に論文100報読め」です。
確かに、最先端の研究者であり続けるには、
必要なことかもしれません。
けれど、これを実行する人は、本当に一握りしかいない、
というのが事実なわけです。
(その方が認める優秀な研究者というのは、
こういうことを実行している人なわけです。)
ですが、その方が一日3報を読めない、というのが解らない、
とおっしゃいます。
(流し読みではなく、きちんと読んで!)
その方は、昼食を20分でとり、
残りの40分をネットサーフィンをしたり、
論文を読んだりするそうです。
私は、まだまだです。。


それにしても、その方の今年の仕事の中に
「優秀な女性研究者を如何に引き止めるか(結婚、出産退社を少なくするか)」
が大きな比重であるそうで、
そのインタビューも兼ねていたみたいです。
女性は男性の1.5倍頑張らねばならないとのことです。
その方の下には、その方が優秀と認める3人の研究者がいるそうですが、
2人は女性であり、研究者としてやっていく成功の代償として、
一人は独身、一人は離婚したそうなのです。
男性だけが、結婚する幸せを持てるというのは間違っている、
というのがその方の意見でした。
確かに、私も今それは切実な問題です。


それにしても、その方以外にも、
さまざまな方とお会いしたのですが、
蒼々たる面々で驚きました。
業界トップに名を列ねる会社に入社して2、3年する
若いバリバリ研究者のみなさんにお会い出来て、
とてもためになりました。
私もその方達に恥じない自分でいなければ、と思いました。


けれど、どこにいても、
それぞれ厳しい現実があるんだなぁ、と感じました。
そして、どこにいても、それぞれの場所で、
全力を尽くして頑張っているわけです。
一緒に業界を盛り上げて行きたい、と思いました。


なんだか、未熟者の分際で大きな事を言っています。
しかし、なりたい、と思わなければ、絶対そうはなれないのです。
目標は大きい方が楽しいです。