「いい言葉は、いい人生をつくる」斎藤茂太


最近、ポジティブな本ばかり読んでいるのですが、
今週読んだおすすめの本を紹介します。
私が読んだのは、今年(2005年)の1月に
再編集されて出版された文庫本です。


既にこの本に書かれている言葉を
自分のものとして持っているのなら、
その人は楽しい人生を送っていると思います。
でも、もしちょっと悩んだりしていたら、
必ずその答えがあるような気がします。
1.私をささえた「楽天発想」の言葉
2.私を変えた「人間関係」の言葉
3.私を強くした「エラー逆転」の言葉
4.私を明るくした「成功暗示」の言葉

1916年東京生まれ。慶応大学医学部にて精神医学専攻。医学博士。斎藤病院理事長。日本精神病院協会名誉会長、アルコール健康医学協会会長、日本ペンクラブ理事、旅行作家協会会長などを兼務する。明敏な頭脳と柔らかい発想で、人生を上機嫌に生きる名手である

筆者が人生を思う存分に楽しむ秘訣として教えてくれています。


「エラー逆転」の言葉の中でも、
『「ムダにした」とあきらめるな。
「ムダにしたくない」と考えよ。』
というのを実体験しました。
私は今週どういうわけか疲れていて、
毎日失敗の連続で、たくさん学ぶことがあったのです。


7日には久しぶりに上司のどえらい怒りを買う失敗をしました。
ところが、10分ほどでいつもの自分に戻りました。
ほんの2、3ヶ月前なら1日ぐらいは落ち込んでいたはずなのに。
叱られた30分か1時間後ぐらいに、
普段あまり声をかけてくれることのない先輩が
どうしたのか、と心配して声をかけてくれるほど
研究室中に響き渡る凄い叱り方だったわけですが、
そのときには、進行中の実験のことで頭がいっぱいで
思わず「どうかしたように見えます?」と答えてから、
(あ、そうか。さっきすごく怒られたんだった。)と思い出して、
「あぁ、私は、トラブルがあると、実験が飛んでしまう
(やらなければいけないことをし忘れる)んですよね。
さっき、クリーンベンチ(細胞培養操作する場所)のブレーカーが落ちて、
m/c(medium change=培地交換
→transfectionの4時間後にこれを忘れると
それまでやってきた実験の工程がパーになり全てやり直しとなる。)
を忘れてしまったんですよ。」
と答えていました。


最近、失敗したら、すぐ原因を考えてそれを突き止めて、
これからどう対処すればいいか、を実行して行けば
その失敗は困ったことではないと思うようになりました。
全体的に疲れていて、気力がないときだったときに、
かなり切羽詰まった実験の予定があり、
トラブルが起こったので、私はいっぱいいっぱいになってしまったわけです。


失敗を回避する方法は、いくらでもありました。
まず、自分が疲れている状態であることを伝えていれば、
また、実験の予定がきつきつであることが伝えていれば、
もう少し気を使った丁寧な頼み方になっていたでしょう。
(実は、実験の時間を間違って伝えられたのです。
そのため、手遅れになってしまいました。)
また、仕事を急に頼まれたときに、
よく目に入るように目立つように時間と仕事内容をメモしておけば、
こういう失敗は無かったでしょう。
また、時間の決まった仕事はその時間にタイマーを鳴らすように
きちんとセットすれば、気が動転していてもできたはずです。
(実は、タイマーをセットしたのですが、
疲れていたため、間違った時間にセットしてしまったのです。)
あとは、トラブルがあっても冷静に対処できるようになることです。


ということで、本の紹介とはちょっと離れていますが、
よろしければ、一読いかがでしょうか。