犬猿の仲


ある組織全体で見たときに、
どんな組織にも様々な仲良しのグループがあるように思います。
そして、それぞれのグループは他グループの悪口を言い合うことで
結束を固めていることもあります。
けれど、組織全体としてみたとき、
グループどうしが険悪な関係であることは、
良くないことのような気がします。
仲が悪いもの同士だと、協力したいと思えなくて、
それどころか、足の引っ張り合いをしていたりするからです。
そんな組織は、たとえ、どこかのグループだけがうまくいって、
一時的に組織全体としてうまく行っていても、
将来的にどんどん発展していくことが難しいような気がするのです。
だから、私は、自分の立場に近いグループや、
自分の考え方に近いグループとだけ、
仲良くしたいとは思えません。


グループ同士が仲が悪いのは、
あまりにも価値観が違いすぎることが大きいと思います。
だから、この価値観の違いをお互いに認められなければ、
仲良くなることはないんだろう、と思います。


私は、この職場に来て、今まで知らなかった価値観をたくさん知りました。
そして、それまで受け入れることのできなかった価値観を
理解して認められるようになった気がします。
だから、どのグループの人とも協力して、
仕事をしていきたい、と思います。
けれど、どちらかのグループと協力していると、
別のグループは、敵だと思ってしまうこともあるのかな、と
それが悲しいです。


また、既にある溝をますます深めるようなことを
お互いに言ったりしたりしてしまうのを
自分はどうすることもできず、
ただ見ているのは、悲しいです。


なんとか、価値観の違いすぎるグループどうしが
お互いの価値観を認める方法は無いのでしょうか。


私の場合は、価値観が違いすぎる人を好きになったから、
それで理解しようとして努力したから、
認めることができたような気がします。
けれど、通常、価値観が違いすぎて嫌悪している人を
理解しようと努力することはないですよね。


それなら、どちらのグループにも属さないけれど、
どちらのグループのこともよくわかっている人が
間に立って仲介するしかないのではないか、と思うのです。
けれど、自分のグループに属さない人間が、
あっちのグループの人はこんな考えをしていたよ、
こっちのグループの人はこんな考えでこうしていたんだよ、
と教えて、なんとか仲良くしないか?
坂本竜馬のように持ち掛けても、
殺されてしまうかもしれません。


新入社員の分際で生意気なことを言っているかもしれませんが、
そんなことを考えた一週間でした。